今年の夏休みにインターンをさせていただいたので、その体験記かつ会社のご紹介です。
インターン探しの経緯
探し始めたのは2月ごろのことでした。海外大学受験を見据えるとインターンをしておいた方が良いのではないかと思い、学校からも「夏休みは職業体験やろうね」と言われていたことから、早いうちにどんなものがあるか見当をつけておこうと考えたのです。
結果的に、2月中に一社オンラインで面談するところまで漕ぎ着けました。お話を聞いて夏休みいっぱいのインターンの内定をいただき、そこで一旦インターン探しは終了しました。
しかし、7月初頭に事件が起こります。その会社から会社側の都合でインターンを全員停止しなければならない、と通知されたのです。
来月からの予定だったインターンが急に今日キャンセルされてしまい、とても困っています。
— うえこ (@clara775_kyopro) 2023年7月10日
どなたか、夏休み中にできるインターンや会社見学などのWork Experienceをご存知出ないですか?数学やデータサイエンス、プログラミングなどが関わるものだと嬉しいです。助けてください!
というわけで、ここから再びインターン探しの旅を始めました。
しかし問題は、この時点で7月10日だったことです。そもそも高校生用のインターンのプログラムはほぼないですし、あっても応募はもう終わっているものしかありませんでした。大学生向けのものに応募してみることを考えても、そちらも応募は終わっているものがほとんどでした。
そこでどうするか。私はとりあえず複数の会社のお問い合わせ欄からインターンができないか突撃することにしました。自分のスキルセット的に競技プログラミングに理解がある会社が良いだろうと思い、CodeQUEENのスポンサーをされていた複数の会社にお問合せをしてみました。
その結果、一番早くお返事が来たのがフォルシア様(以下敬称略)でした。しかもオンライン面談をしませんか、との前向きなお返事で、私は飛び上がるほど喜んだのを覚えています。
しかも、対応してくださった人事の方が気を利かせてくださり、フォルシアでCodeQUEEN本選に参加する予定の三人の女性エンジニアの方も面接に同席していただくことになりました。ここで、私の能力や経歴や条件のすり合わせをしていただき、無事内定のお知らせをいただくことができました!
この面接の時、私にどんな課題ができそうかを私の希望や経験を聞いて探ってくださった感じがして、この時点でとても良い印象を会社に抱いていました。
いざ出社
今回のインターンは、7月末から8月末までの一ヶ月間でした。インターンする時には出社するというお約束だったので、毎回オフィスに出社していました。ここでメンターの方にお会いし、その方に見ていただきますよと言われて出会ったのがまさかのdokinさん(超つよつよの人外の方)。ここでdokinさんが何者なのか知らなかった自分に全力で喝を入れたいです。贅沢すぎます。
何をしたのかざっくり書いていきます。
研修用課題
今回のインターンでは、フォルシアでも重要であるSQLの高速化に取り組むということで、まずはSQLの基礎研修課題から始めました。環境構築が大変でしたが一つ一つ教えてくださりとてもありがたかったです。
SQLはGCSEのComputer ScienceとGCIで超基本構文を学んだことがあっただけだったので、ここである程度使いこなせる様になったと思います。
そして続いてSQLの高速化課題に取り組みました。競プロをやっているとはいえ、SQLの高速化の方向性は全く見えておらず、コツや手法を教えていただいて手探りで課題に取り組みました。工夫を重ねることによって実行時間が1/10にも1/100にもなるところは、自分の努力の成果が感じられてとても楽しかったです。
実務課題
実務課題ではRustでSQLへ組み込む関数の実装に取り組みました。このフローはインターンの初めに言われていたので、実務課題が近づくにつれて「私Rust一回も書いたことないぞ」という危機感が高まり、親切なフォロワーさんがたに教えていただいてHello Worldを自分で書いてみたりしました。
課題を作ってくださった方も競プロをされていたそうで、競プロの問題の書き方にかなり寄せてくださっていて嬉しくなりました(問題文、制約、入出力例などがフォーマットをかなり寄せて書かれていました)。
想定解がなかなか思いつかず、一番重要なライブラリをメンターの方に教えていただきつつなんとか終了することができました。ここでRustの実装にもかなりなれることができたと思います。Rustは厳しい言語なのかなという印象を持ったので、競プロで使われている方はすごいです。
実務追加課題
方針を教えていただいた後の実装だけは早くできたので、今までの課題を発展させた追加の課題を用意していただきました。こちらは実装メインの課題だったため早く終わらせることができ、自分の強み弱みをよく認識することができました。
インターンを終えて・会社の良いところ
フォルシアでのインターンを終えて、正直にとても働きやすくて良い会社だと感じました。詳しく書いていきます。
周りの方の優しさ
信じられないほど優しい方ばかりでした。メンターの方々はもちろんのこと、同じ部署の方が「休憩してますか」と声をかけてくださったり、全く違う部署の方が通りすがりに挨拶しに来てくださったりと、周りの方の親切にとても助けられました。
ある方がフォルシアの社員は社会性フィルターがかかっているとおっしゃっていましたが、会社のHPでも直接顧客とやりとりすると書かれているだけあって、本当に皆さんによくしていただきました。ある方にはランチ終わりに連絡先を交換し、あだ名で呼んでいただき、ランチ前に私の学校を事前に調べてくださった上にゴンチャまで奢っていただきました。
競プロerの多さ
紹介していただくときに、自分も競技プログラミングをやっておりまして、と名乗られる方がすごく多くて驚きました。パッと思いつくだけでも10人くらい*1はお会いしたと思います。暖色コーダーや青の方、中には赤色まで強い方ばかりでした。
CodeQUEENでは1位と3位がフォルシアの方だったということで、オンサイトでもフォルシアの強さが際立っていたと思います。フォルシアでは社員の方が企画しているゆるふわオンサイトのほか、定期的に集まって開催される競プロ会もあり、活動も活発です。私も期間中の競プロ会に二回参加させていただきましたが、暖色コーダーの方々の高度な会話を横で聞くことができたので、とても貴重な体験ができました。
福利厚生の厚さ
詳しくは会社のHP*2をみていただければと思うのですが、福利厚生がしっかりしていらっしゃる会社です。また交流を兼ねて違う社員の方とランチする機会を設けてくださり、皆さんのこの仕事に就くまでの経緯や競プロの話などをたくさんすることができて有意義な時間を過ごすことができました。
まとめ・インターンをしよう
結論として、インターンをやってすごく良かったです。
進路に悩んでいる私にとって、インターンの経験はある種の自信になりましたし、自分の能力の幅を広げるチャンスにもなりました。
また競技プログラミングをやっている・いた方が多いことから、お話を聞くだけでも参考になったものがいくつもありました。実際に、お聞きしたことの一つを大学の学部選びの軸の参考にしています。
一般的なことでは、インターンをすることによって社会性が身に付きます。今回は、前回ボランティアをやった際にオンラインミーティングをすっぽかすミスをしたことから、メールのやり取りは逃さないようにしっかりやりとりしました。また、お会いした人に丁寧に挨拶したり、すれ違った時会釈したりといった社会人として当たり前のことも身につけられたと思います。
高校生でインターンをやらなければいけなかった状況は珍しいかと思いますが、これが就職前であれば尚更、さまざまな側面からとても役に立つと思います。やはりインターンをするとその会社を内側から知ることができるというのは大きなメリットだと思います。
インターンをしようかどうか迷っている方は是非恐れずにやって欲しいです。ぜひフォルシア株式会社のインターンも検討しましょう。
改めまして、フォルシア株式会社の方には本当にお世話になりました。ありがとうございます!